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『白井晟一の「原爆堂」展』。白井によるスケッチ、そして白井晟一研究所の「原爆堂」の黄色いトレペに描かれた設計図、何れも間近に白井晟一の世界に触れることができる貴重な展覧会。白井晟一と同大学1回生の頃、彼の逸話は色々と耳にしたが、当時の京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)の授業より、殆どの時間を京都大学の哲学科授業に出席していたとか、、、彼の建築空間に身を置くと、白井独特の建築精神に触れる事ができる。原爆堂計画(1954)は未完ながら会場で流されるCGによって擬似空間体験ができた、、、「人類にとっての核とそれとの共存」を考えさせられるこの計画が実現しなかったのが惜しまれる。建築が社会に対して何を発するのか、何ができるのかこれからも熟考していきたいと思わせる展覧会であった。@南青山 Gallery 5610
by ksarch
| 2018-06-24 15:54
| 建築展
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